あなたの人生は、色に支配されています。
今、どんな色の服を着ていますか?
いつも持ち歩くカバンの色は?
お部屋の壁紙は、どんなカラー?
ほら、あなたのまわりには、色があふれています。
色だらけの世界に
私たちは住んでいます。
だから、色って子育てにも
深~く関わってくるんですよ。
今回は、色のプロが開催した
「色×子育て」のおはなし会の内容をシェアします。
「子どもには、どんな風に色と関わらせたらいいの?」
そんな疑問の答えが、ハッキリと見えてきますよ。
もくじ
色のプロ!カラーコーディネーターの白川さん
今回、はなし会を開催してくださったのは、
「カラーサロンainahi」を運営されている
白川綾華さん。
カラーコーディネーター。
つまり、色のプロ。
白川さんが取得した資格を見るだけで、もう
「色はまかせろ!」オーラが漂っているのが見えますよね。
- 色彩1級コーディネーター
- 色彩検定協会認定講師
- TCマスターカラーセラピスト
ふだんは、こんなセミナーも開催されています。
彼女は、私と同じで
現在、幼い娘さんの子育ての真っ最中。
どんな風に子どもと色を関わらせているのか
リアルに実践している内容を教えてくださいました。
日常のなかで色と自然なふれあいを
白川さんがまず教えてくれたのは
いろんな色とのふれあいを持たせる、ということ。
どうやって?
とっても簡単ですよ。
子どもと一緒にお散歩に出かけるだけですから。
外には、家の中にはない色であふれています。
人間が認識できる色の数は
300万色と言われているそうですが(諸説あり)
家の中には、人工的につくられた色がほとんど。
つまり、色のパターンが決まってしまっているんですね。
だから、より多くの色とふれあうために
外へと、お散歩に出るのです。
自然の中には、膨大な色が存在します。
だから、まずはそれを見て
色の経験値を増やす。
それが、大切なんですって。
だからといって、大自然に出かける必要はないですよ。
- 近所の公園に咲いている花をみせる
- 「今日の空はどんな色かな?」って子どもに語りかける
- 街路樹の葉っぱの色の移り変わりをみる
外に出るだけで、
様々な色との出会いが待っています。
子どもとお散歩に出かけたからといって、
一生懸命に話しかけなくちゃいけない?
そんなことはありませんよ。
思ったことをポツリポツリと言ってみる。
それだけでいいみたいです。
お絵かきから、子どもの気持ちを知る
子どもって、あんまり上手に気持ちを伝えることができませんよね。
だから、お絵かきをさせるんです。
言葉の代わりに、想いをぶつける場をつくってあげる。
もちろん、子どもは
はじめから上手に絵を描くわけじゃありません。
- ぐちゃぐちゃと色を重ねる
- ぽつんと色をのせるだけ
- 何が描いてあるのやら分からない!
それでもいいんです。
毎日、なんとなく
子どもがお絵かきしたものを眺めているうちに、
みえてきます。
例えばこんな風に。
「今日はいつもより暗い色ばかり使っているけど、なにかあったのかな?」
「今日はいつにも増してダイナミックに描いてる!いいことでもあったのかな?」
その時にお絵かきしたものだけを見るのではなく、
気持ちの動きを捉える方向に焦点をあてていくのです。
「今日はどうしたの?何かあった?」
子供に直接、そう問い詰めるよりも、
「今日は黒をよく使ってるね。なにを描いてるの?」
何気なく聞くと、子どもからポロリと
「学校でイヤなことがあってさー」
こんな風に話すきっかけになるんですって!
子どもが使う色、どう受け止めればいいの?
「ウチの子、リンゴは赤なのに黄色を塗るんですよ!」
子どもがヘンな色使いをする、と悩んでいる親御さんがいるようです。
これに対して、白川さんはこう答えます。
「どんな色を使っても、まずは受け止めてあげてください」
色の感覚は、日々の積み重ねによって
できていくもの。
大人にとっての当たり前の色が、
子どもにとっては、そうじゃないことって
よくあるんです。
だから
「ダメじゃない、リンゴは赤でしょ!」
なんて無理に教えこむ必要はありません。
(それに厳密にいえば、リンゴは「赤」以外にもありますよね)
子どもの感じたまま、塗りたい色を自由に使ってもらう。
それが、一番いいそうですよ。
カラフルな服?それとも?子どもに着せる服についての基準
子どもに着せる服についても、
なにか色って影響してくるのでしょうか。
ふと疑問に思ったので、白川さんに質問してみました。
すると
「もちろん、関係ありますよ!」
との答えが。
「できるなら、いろんな色の服を着せてあげたいですね」
とのこと。
色は、私たちにいろんな影響を与えます。
- 赤が多い空間は、興奮しやすく、食欲を増進させます。
だから、飲食店でよく使われてます。 - 青が多い空間は、落ち着きを与えてくれます。
だから、勉強部屋や職場によく使われています。
私たちは無意識のうちに、色から何かを感じ取って
行動しているのです。
だから、いろんなカラーの服を着て、
色を体験するのがいいんですね。
「子どもに、自分で服を選ばせるのもいいですよ」
白川さんは、日ごろからお子さんに服を選ばせているそう。
お絵かきで自分を表現するのも大事。
だから服選びをまかせるのも、自己表現のひとつとして、
子どもの気持ちを尊重したいから、だそう。
また、黒色の服ばかり着せるのは、あまりおススメしないのだとか。
「黒は光を吸収してしまうんです。服の下にもお日さまの光を届けてあげたいので、黒ばっかりは避けましょうね」
だそうですよ。
色は会話を深めるきっかけに
「色は、コミュニケーションツールなんですよ」
白川さんはそう言います。
例えば、道端に花が咲いていたとき、
「あ、たんぽぽだね」
と言ってしまえば、それでおしまいなのですが、
「黄色のたんぽぽだね。黄色と言えば、オムライス!今日はオムライスにしようか」
色を会話に加えるだけで、広がりが生まれるのです。
どんな会話でも同じですが、
色の名前をちょっと足すだけで、いっきにイメージが鮮やかになりますよね。
子育てをしていくときだけじゃなく、
いろんな場面で「色」のチカラを使っていけそうだと思えました。
まとめ
白川さんの「色×子育て」のおはなし会、とっても面白かったです。
ここに書いてある以外にも、
「なるほど!」なお話がもりだくさんでした。
カラーコーディネーターって奥深い仕事なんですね!
以前に、色彩検定の3級(だったかな?)を取ったことはあるんですが、まだまだ表面しか勉強してなかったんだな、と実感。
これまで、子どもたちに
あまり色と関わらせてこなかったので、
これからは、もっとお絵かきを一緒にしたいと感じました!
子どもにお絵かきをさせようと考えたときに、
真っ先に
「いろんなカラーがそろった色鉛筆を出そう」
と思いついた私。
でも、白川さんは
あえて、少ない色の絵具を出すこともあるのだとか。
白、赤、青、黄、この4色。
なぜかというと、
「色を混ぜて、新たな色をつくる楽しさを
体感してほしいから」と。
なるほどねー!
混ぜて色を作りだす発想をきいて、
目からウロコがぽろぽろ落ちました。
白川さんのお話を聞いてるだけで、
色と子育てをからませる、鮮やかなイメージがどんどん湧きました。
本当にありがとうございました!
色のプロ、カラーコーディネーターの白川さん
「色×子育て」のセミナーについては、こちらをどうぞ!
それでは、またね~♪
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